アームレスチェアの特徴と賢い選び方とは?|おしゃれなイメージ付き導入事例12選
椅子に肘掛け(アーム)はいる?いらない?家具選びにおいて多くの人を迷わせる疑問です。
実際に椅子の肘掛けの有無で座り心地や使用感にはどのような違いがあるのでしょうか?
そのような疑問の答えを見つけて適切な椅子選びができるよう、この記事では、
- アームレスチェア特徴と、アームチェアとの主な3つの違い
- アームレスチェアを賢く選ぶための3つの注目ポイント
- おしゃれなアームレスチェアのイメージ付き導入事例
についてご紹介します。
アームレスチェアとは?アームチェアとは異なる3つの特徴を覚えておこう
「アームレスチェア」とは肘掛けの無い椅子のことで、すっきりとしたスタンダードな形状で使い勝手が良いのが特徴です。
それに対して肘掛けがある椅子を「アームチェア」といいます。
どちらを選ぶべきか迷うときには、アームレスチェアとアームチェアの下記のような違いをもとに判断することができます。
体圧の分散の違い
人間の腕の重さ(上腕から指先まで)は左右合わせて体重の15%程度、体重60kg成人男性であれば10kg程度です。
アームレスチェアは腕を支えるパーツがない分、アームチェアより腕の重さが負荷として肩やお尻にかかり、アームチェアよりも少し疲れを感じやすくなります。
そのためアームレスチェアは、
- デスクワーク
- 読書
- ゲーム
などの用途にはやや不向きと言えます。
立つとき・座る時の動作の違い
肘掛けが無い分、アームレスチェアでは座ったり立ったりという動作がスムーズにできるようになります。
そのためアームレスチェアは、多くの人が飲食のために使用する
- レストラン
- カフェ
- ダイニングルーム
などで快適に使用できます。
椅子のアームは、
- 着席中に体を安定させる
- 立ち上がる動きを手すりのようにサポートする
という役割も果たします。
そのためアームレスチェアは、
- 筋力や運動機能が低下した高齢者
- 要介護者
- 怪我人・病人
などの方が使用するのはやや困難かもしれません。
このような方の利用が想定される場合には、アームレスチェアでも転倒・転落などの事故が起きないか、慎重に検討しましょう。
テーブル・カウンターとの組み合わせ方の違い
アームチェアとテーブルやカウンターを組み合わせる場合には、
- 肘掛けは天板やフレームにぶつからない寸法になっているか
- 複数人が利用する席の場合、テーブルの下部に全ての椅子が十分に収まるか
などを検討する必要があります。
アームチェアの横幅の寸法は大抵カタログ値に含められますが、肘掛けの高さは記載されていない場合がほとんどです。
ネットやカタログでの購入したい場合でも、テーブル・カウンターの高さに合った椅子かどうかを確認するには、ショールームなどに出向いて現物を確認するかカスタマーセンターへの問い合わせなどが必要になります。
もちろん現物を確認するのがベストですが、アームレスチェアをテーブルデスクと組み合わせて使用する場合、面倒な寸法の確認作業を省くこともできます。
後悔しないアームレスチェア選び|注目ポイントはこの3つ
アームレスチェアの形状や機能性に注目して選べば、デメリットも上手にカバーすることができます。
アームチェアを賢く選ぶための3つのポイント
- クッション性
- 寸法
- 素材と軽さ
について、下記の情報を覚えておきましょう。
ポイント①:クッション性
肘掛けがなくても快適に座れるアームレスチェアを選ぶには、
- クッション性の有無
- クッションがある場合、どんな素材のクッションか
- クッションがない場合、座ぐり加工など体圧が適度に分散する機能があるか
などに注目できます。
アームレスチェアでは着席時の体への負担が若干増えることによりクッションへの負担も増加します。結果としてクッションはややへたりやすくなります。
耐久性のあるクッション素材のアームレスチェアを選びましょう。
座り心地が良く、長期間の使用にも耐久性がある素材としてはモールドウレタンが挙げられます。
大型のウレタンブロックを硬化させた後カットする一般的なウレタンとは違い、モールドウレタンは金型の中で一つづつ成型するため、十分なクッション性がありながら高密度で高耐久になります。
クッションがない椅子でも、座面に身体のラインに合わせた座ぐり加工などが施してあれば、体圧が分散し、長い時間座っていても体が痛くなりません。
ポイント②:寸法
アームレスチェアを選ぶ際、
- テーブル・デスクなどとの差尺は適正か
- 正しい姿勢で座りやすいか
などのポイントに注目すれば、快適な座り心地の椅子を選びやすくなります。
多くの人が快適に座れる椅子の寸法は、
- 座面高さは40〜45cm程度(目安は身長の1/4)
- テーブルと座面の適正な差尺(高さ寸法の差)は27〜30cm
となっています。
快適さに関するこの数値は食事にもデスクワークにも共通しています。差尺が適正なら食事のしにくさやPC作業からくる肩凝りなどを感じにくくなります。
座る際の正しい姿勢とは、座面の奥まで腰掛けテーブルに手を置いた状態で、
- 足の裏が無理なくぴったりと地面につく
- 膝・腰・肘が90°に近い角度になる
という状態のことです。
この姿勢で座れると、身体的なストレスを感じずに食事を楽しんだり作業に集中したりしやすいでしょう。
ポイント③:素材と軽さ
テーブルやデスクなどと合わせて使う場合、立ち上がったり着席したりするたびに椅子を前後に動かす必要があります。
アームレスチェアは、軽量で耐久性のよい素材を使用したものを選べば、より快適に使えます。
たとえば、
- ビーチ材やオーク材など、ハードウッド(広葉樹)の中でも比較的軽量なフレームもの
- 細身のスチール材のフレームで、強度を犠牲にせずに軽量に仕上げたもの
などが軽量で頑丈な椅子の素材として挙げられます。
おしゃれなアームチェアのおすすめ導入事例12選
イメージ付きの導入事例は、アームレスチェアを賢く選ぶ上で良い参考になります。
- サステナブルなリサイクル素材を使用したアームレスチェア
- ビンテージ・クラシックなアームレスチェア
- 木の温もりを感じる木製のアームレスチェア
それぞれのおすすめ導入事例をおしゃれなイメージ付きでご紹介しましょう。
サステナブルなリサイクル素材のおすすめアームレスチェア導入事例2選
サステナブルな視点で家具を選べば、時代の流れにあったインテリアデザインを見つけることができます。
リサイクル素材を活用したアームレスチェアのおすすめ製品には、下記のようなラインナップがあります。
C321A|リサイクル素材を使ったサステナブルなアームレスチェア
C321Aは環境に配慮した素材で作られたサステナブルなアームレスチェアです。
背もたれにはパレットや建築資材として使用されていたものを再利用し、スチール部分にはクローズドループリサイクル素材を採用しました。
装飾性を適度に排したミニマムさと、時間の流れを感じさせるリサイクル素材の質感が調和するデザインに仕上げました。
C321B|リサイクル素材の個性が際立つアームレスチェア
C321Bもまた、傷や経年変化のあるリサイクル素材をシャープなデザインに仕上げたアームレスチェアです。
リサイクル素材に使用されているのはパレットや建築資材として使用されていた木材。一つ一つ違うデザインで個性が際立つ一脚となっています。
ヴィンテージ・クラシックなデザイン性のアームレスチェア導入事例4選
アームがなくても重厚な存在感をもつアームレスチェアもあります。
雰囲気を重視したいバーやレストランなどにおすすめのヴィンテージ・クラシックなデザイン性のアームレスチェアには、下記のようなラインナップがあります。
C207|気兼ねなく使えるシンプル・頑丈なアームレスチェア
C207は19世紀ごろの教会で使用されていた椅子のデザインをアレンジしたアームレスチェア。
チャーチチェアと呼ばれるこのタイプの椅子は、大柄な人が長く座っていてもびくともしない、頑丈で素朴な作りが大きな特徴です。
座面は木製の座繰り加工タイプと、張り地タイプの2種類からお選びいただけます。
C211|18世紀イギリスのデザインをルーツに持つアームレスチェア
C211のベースになっているのは、18世紀イギリス発祥の「アダムデザイン」。
アダムスタイルは古代ローマやエジプトの様式美を参考に、繊細さや優雅さを取り入れたデザインで人気を博したものです。
質素さと装飾性のバランスが取れたこの椅子のフォルムは、あらゆるアンティークな空間によく溶け込みます。
C237|ワンランク上の気品と品格を感じさせるアームレスチェア
C237ではヨーロッパ家具の伝統的な装飾技法であるターニングレッグ(ろくろ加工)と鋲打ちされたクッションが大きな特徴となっています。
伝統の重厚さとモダンなシンプルさが同居するこの椅子は、高級レストランからホテルのラウンジ、街中の純喫茶まで、幅広いインテリアに調和します。
C238|伝統をモダンな解釈でアレンジしたアームレスチェア
C238も18世紀イギリスの「アダムスタイル」を参考にデザインされたアームレスチェア。
装飾性を抑えたシックなデザインと堅牢なフレームに、鮮やかなカラーのモダンなテキスタイルが映える一脚です。
クッションの配置を背もたれの一部にとどめることにより、軽やかさを感じられる仕上がりとなっています。
木のぬくもりを感じる木製のおすすめアームレスチェア導入事例6選
木の質感は眺めて美しいだけでなく、人をリラックスさせ、心を整えるのにも役立ちます。
木目の質感が美しいアームレスチェアのおすすめには、下記のようなラインナップがあります。
C206|コーディネートしやすいベーシックなデザインのアームレスチェア
C206はベーシックな作り、スタンダードなデザインこそ長く愛されるということを思い出させる一脚。
どんなインテリアにも映えるデザイン、扱いやすいサイズ感にこだわったアームレスチェアです。
カフェ・レストランからワークスペースまでさまざまな空間でで幅広く活躍する一脚となっています。
C217-CS|心が華やぐテキスタイルで人を惹きつけるアームレスチェア
C217-CSは京都のテキスタイルブランド「SOU・SOU」とコラボレーションしたファブリック(張り地)のデザインが目を引くアームレスチェア。
鮮やかで華やかなパターンのテキスタイルと、ソープフィニッシュされたビーチ材のナチュラルな木目と色合いが美しく調和する一脚です。
この張り地は美しいだけでなく耐久性も十分。多くの人が利用するホテルや商業施設などにもお使いいただけます。
C263|オールマイティなラダーバックタイプのアームレスチェア
C263は梯子(ラダー)のような背もたれが特徴のラダーバックタイプのアームレスチェア。
ラダーバックチェアのデザインは19世紀にイギリスで起こった、「アーツ・アンド・クラフツ運動」の中で生みだされた椅子です。
20世紀には極めてモダンな解釈でデザインされたラダーバックチェアも登場しました。
ビーチ材の質感を活かしたC263はクラフツマンシップへの原点回帰を感じさせるオーソドックスで質実剛健な一脚となっています。
C268|スロベニア産ビーチ材で作られたウィンザーチェア
C268は、ヨーロッパで古くから人々に愛されてきた「ウィンザーチェア」を現代風にアレンジしたアームレスチェアです。
背もたれのスポークの傾きや太さや配置、そして座面の傾斜や座ぐり加工は座る人の体を包むようにサポートするよう緻密に計算されています。
そのため、クッション性無しの木製椅子でも快適な座り心地を実現しました。
C283|ユーモラスで有機的なフォルムのアームレスチェア
C283の特徴は、生き物のような有機的な曲線が生み出すフォルムのユニークさ。シンプルでありながらユーモラスな個性が映える一脚です。
ベースになっているのは質素さと実用性を重視する「シェーカーデザイン」。
重さは3.3kgと実に軽量でありながら、十分な強度と安定感を持つフレーム構造となっています。
C281|ミニマムさで空間をアレンジするアームレスチェア
C281も「シェーカーデザイン」の思想を汲み上げてデザインされたアームレスチェアです。
シェーカーデザインの哲学の中では、限られた空間を活かすためのアイデアも重視されます。
C281のフレームはシンプルで強度が出る構造。背もたれは張り地のみとすることで見た目・質量ともに軽やかに仕上げました。限られた空間を賢く楽しく活用できる一脚です。
まとめ
アームの有無は椅子選びにとって重要なポイントです。アームレスチェアとアームチェアの基本的な違いを理解しておけば、適材適所のインテリアコーディネートが可能になります。
デザイン性に加えて素材・クッション性・寸法などに注目し、使用シーンや目的に合ったアームチェアを選びましょう。
- 最終更新
- 2023.11.03