おしゃれなカウンター用の椅子10選【導入事例付き】|賢い選び方とは?
カフェやレストランにおいてカウンター席は特別な魅力のあるスペースのひとつです。
カウンターの高さやインテリアの雰囲気、またお店の目的などにあったカウンター用の椅子を探すのは少し難しさを感じるかもしれません。
カウンター用の椅子選びに迷ったら、まずはカウンター用椅子の選び方のコツを確認しておきましょう。
さらに、おしゃれなインテリアの実例写真を見れば、カウンター用の椅子選びは楽しくなります。
この記事では、
- カウンター用の椅子の賢い選び方
- カウンター席のレイアウトの適切な間隔
- カウンター用の椅子のおしゃれなイメージ付き導入事例
をご紹介します。
カウンターにマッチする椅子の選び方|寸法・座り心地・機能性に注目しよう
カウンター用の椅子選びでは考えなければいけない要素が多く、椅子の選択肢も多くあります。
下記の3つのポイントを抑えておけば、お店のカウンターにぴったりマッチする素敵な椅子を見つけることができます。
ポイント①:カウンターの高さ寸法との差尺で選ぶ
カウンター高さに合う、椅子の座面高さは下記の通りです。
- ローカウンター(高さ約70cm)なら、椅子の座面高さは40〜45cm程度
- ミドルカウンター(高さ約90cm)なら、椅子の座面高さは60〜65cm程度
- ハイカウンター(高さ約100cm)なら、椅子の座面高さは70〜75cm程度
カウンター用の椅子を検討するとき、まずは座面高さに注目しましょう。
カウンターやテーブルと椅子の座面高さの差を「差尺」といいます。カウンター用の椅子は、カウンター高さ寸法との差尺が25〜30cm程度となるようにすると、カウンター席で快適に飲食できます。
この差尺を覚えておけば、カウンター用の椅子を選びやすくなります。
ポイント②:座面のクッション性で選ぶ
カウンター用椅子にどの程度のクッション性が必要かは下記の要素を検討します。
- お客さまの滞在時間を短く設定するなら、椅子のクッション性はなくても問題なし
- お客さま一人ひとりにゆっくり過ごしてほしければ十分なクッション性が必要
カウンター用の椅子の座面のクッション性は、とにかく座り心地が良ければいい、というわけではありません。
- カウンター席に座るお客さまにどのように過ごしてほしいか
- 予想される客単価から計算すると、店の回転率はどのくらいが望ましいか
などの要素を元に、適切な座り心地の椅子を検討します。
お客さまの多くが長居しないタイプの店であればクッション性がない椅子でもさほど苦になりません。逆にお客さまにゆっくりとくつろいで欲しいならば、十分なクッション性のある椅子を選ぶ様にしましょう。
ポイント③:背もたれ・肘掛け・足置きなどの機能で選ぶ
椅子の背もたれ・肘掛け・足置きなどの機能性の有無を検討するときには、下記のような要素を考慮します。
- 背もたれがない椅子は体が安定しにくく、高齢者や子どもなどには向かない
- 肘掛け付きの椅子はサイズがやや大きくなるが、立つ・座るといった動作の安定性が向上するため、高齢者や子どもでも使用しやすくなる
- 座面が高く足が地面につかない椅子では、足置きが無いと体が安定せず、むくみの原因にもなる
機能性でカウンター用の椅子を選ぶ場合、どんな人がどのように座るかを具体的にイメージします。
背もたれ・肘掛けが無い椅子はすっきりとしてカウンター席によく映え、若い人の短時間の使用なら問題はありません。
背もたれも肘掛けもない椅子に長い時間安定して座っているには、体を支えるための筋力を必要とし、徐々に疲労感を感じる様になります。
高齢のお客さまがよく利用するカウンター席であれば、少なくとも背もたれ付き、できれば肘掛けもついた椅子が望ましいでしょう。
背もたれは着席している時の姿勢を安定させ、肘掛けは着席時の体の安定感に加えて、座る・立つという動作をサポートします。
座面が高く、座っているときに足が地面にぴったりつかない椅子の場合、年齢に関わりなく足置き(フットレスト)がなければ安定して座ることができません。
足が地面につかない姿勢で椅子に座っていると、足の血行が悪くなり、むくみの原因となります。
フットレストとなるスペースが無いカウンターで座面の高い椅子を配置するなら、必ずフットレスト付きの椅子を選びましょう。
カウンター席はどのくらいの間隔でレイアウトすべき?
日本の成人男性の肩幅は約45cmで、JR山手線のベンチシートの寸法も一人当たり45〜46cmになるように設計されています。
幅45cm程度は、男性がやっとひとり腰掛かけられる程度のスペースとなります。飲食店のカウンター席では用途に応じてもう少し広いスペースを確保しなければなりません。
カウンター席の間隔・レイアウトを決めるには下記の様な要素を検討しましょう。
回転率を重視するなら間隔は狭め(50cm)でもOK
回転率を上げたい店や、そもそものフロア面積が狭小な店の場合はカウンター席を50cm間隔でレイアウトできます。
カウンター席の間隔が50cm程度は少し狭めのスペースとなります。
海外のような雰囲気のパブや、街のコーヒースタンドのような店であれば、50cmでも通用するでしょう。
くつろげる空間を目指すなら広めの間隔(60cm以上)がベスト
くつろげる空間を目指すバーやレストランの場合、カウンター席の間隔は60cm以上とするのが望ましいでしょう。
60cm以上の間隔があれば、カウンター席でも隣があまり気になりません。少し長めの滞在でもくつろいで過ごすことができます。
カウンター用の椅子のおしゃれな導入事例10選
飲食店のカウンターの高さは、大きく分けると下記の3種類があります。
- ローカウンター(高さ約70cm)
- ミドルカウンター(高さ約90cm)
- ハイカウンター(高さ約100cm)
それぞれの高さに合うカウンター用の椅子のラインナップを下記に画像付きでご紹介します。
ローカウンター(高さ寸法70cm前後)におすすめのカウンター用の椅子4選
ローカウンターの高さはおよそ70cmで、通常のダイニングテーブルと同じくらいの高さです。大衆向けの食堂やラーメン店などに配置されることの多いカウンターです。
ローカウンターに配置するなら、次の様な椅子がおすすめです。
C224S-CS|ユニークなデザインを選べる“座ぐり加工”スツール
こちらはシューメーカータイプと呼ばれるスツールです。靴職人が作業用に使用していた椅子がデザインのルーツと言われています。
「座ぐり」加工とよばれる、体のラインに合わせた凹凸で、シンプルながら長時間座っていても疲れにくいデザインとなっています。
京都初のテキスタイルブランド「SOU・SOU」とコラボした座面はデザインがユニークなだけでなく、強度も十分なファブリックを採用しています。
C250S|丸みを帯びたキュートなフォルムのスツール
C250Sの座面は四角形を基本としながら、角を落とし丸みを帯びた可愛らしいフォルムが特徴です。
幅広い年齢層が楽しく過ごすカウンター席にぴったりな、ポップな親しみやすいデザインとなっています。
座面の木枠がクッションより外側に突き出した独特のデザインは、クッション生地の擦り切れを防止する効果もあります。長期間ご愛用いただける製品です。
C322BS|シャープさが際立つシンプルな椅子
極細のスチールパイプの質感を活かした、シンプルでシャープな印象を与える椅子です。
都会的・先鋭的なデザインが、都市部に位置するモダンな店のインテリアによくマッチします。
素材にはリサイクルされたスチールを採用しており、見えないところで環境にも配慮された製品です。
S024|控えめな背もたれが粋の利いた椅子
スチール製の極細の脚部と、無駄の無い直線的なフォルムが印象的なスツールです。
分厚いクッションと小ぶりな背もたれで、座った時の安定感は抜群で、長期間カウンター席に座っていても苦になりません。
ミドルカウンター(高さ寸法90cm前後)におすすめのカウンター用の椅子2選
ミドルカウンターの高さはおよそ90cmです。ミドルカウンターは厨房側に食い込ませやすく、ややフロア面積が狭い飲食店などで採用されることがあります。
ミドルカウンターに配置するなら、次の様な椅子がおすすめです。
S085SF|シンプルで可愛いハイスツール
座るという動作に機能を集中したスツールです。
あらゆるインテリアデザインに溶け込むよう、シンプルさに徹しながらもどこか可愛さを感じるデザインとなっています。
座面の素材、張り地、脚部のカラーそれぞれに豊富なバリエーションを用意しており、自分好みの一品を選ぶことができます。
S085SI|ビーチ材の木目とスチールの組み合わせがおしゃれなスツール
S085SIはS085SFのクッション性のある座面をビーチの集成材としたタイプのスツールです。
このスツールの木材とスチールのシンプルな組み合わせからはナチュラルでスマートな質感が感じられます。
若者がさっと立ち寄ってはまた街の中に繰り出していく、そんなアクティブな店によく合うインテリアとなります。
ハイカウンター(高さ寸法100cm前後)におすすめのカウンター用の椅子4選
ハイカウンターの高さはおよそ100〜105cmで、バーやパブなどでよく採用される高さです。
ハイカウンターに配置するなら、次の様な椅子がおすすめです。
C206S|オーク材使用の王道デザインなカウンターチェア
椅子のスタンダードな形状を再構築した、背もたれ付きの木製ハイスツールです。
脚部・背もたれに使用された木目からは落ち着きや安心感が感じられ、年代・性別をとわずあらゆる人にとって親しみを感じるデザインになっています。
形状が同じでもナチュラルカラーでは親しみやすく、ダークカラーでは硬派性が感じられるというデザイン性の変化も興味深いポイントです。
C211S|レッドオーク使用のネオ・クラシックなカウンターチェア
この製品で大胆に使用されているのは深く赤みがかった木肌の美しさが際立つレッドオーク。クラシカルな堂々とした佇まいが強く印象に残るカウンターチェアです。
背もたれの曲線や脚部のレリーフなどの細部のデザインから伝統へのリスペクトが感じられます。
格式や伝統を重んじるバーやカフェ、レストランなどに配置したい製品です。
C264S|モダンに再構築されたウィンザーチェア
ウィンザーチェアとは17世紀に誕生し現代に至るまで、一種のスタンダードとなっている椅子のデザインです。
ウィンザーチェアの特徴の一つは背もたれのスポーク(格子状の部分)。
大抵のウィンザーチェアとは異なり、このC264Sではスポークが4本に抑えられ、現代のインテリアにも溶け込むシンプルモダンなデザインとなっています。
C311S|クッション性抜群のカウンターチェア
すらりと伸びた細身のフレームと、厚みのあるクッションの対比が印象的なカウンターチェアです。
背もたれには硬質、座面には軟質モールドウレタンと、硬さのクッション材を使用することにより、長時間過ごせる上質な座り心地となっています。
まとめ
カウンター用の椅子は、インテリアデザインとして重要なだけでなく、利用客の満足度や店の回転率などにも影響するため、慎重に選ぶ必要があります。
カウンター用の椅子を選ぶ際には、カウンターにどんな人が座り、どの様に過ごすかを具体的にイメージしてみましょう。
椅子自体のデザイン性に加えて、カウンターとの差尺やクッション性、機能性などに注目すれば多くの選択肢の中から最適なカウンターチェアを見つけることができます。
- 最終更新
- 2023.08.11