待合室のソファの選び方は?クリニック・医療機関を快適にするため必要なモノを解説
医療機関の待合室は、診察・検査・会計などの待ち時間で、患者さんが長く過ごす場所です。大きな病院や混雑している時間帯などでは、数時間待ちになることもあるでしょう。
数時間単位で滞在する場所だからこそ、いかにストレスなく過ごしやすい空間にするか、環境作りが重要となります。
環境作りに必要な要素はさまざまですが、中でも重要なのがソファです。多くの医療機関で、待合室にソファや椅子が用意されています。
おしゃれでストレスフリーなソファを待合室に設置すれば、患者さんはできるだけ快適に過ごせます。医療機関離れを防ぐことにもつながるので、ゆとりある待ち時間にできるよう工夫しましょう。
待合室にぴったりなソファの選び方を解説するので、医療機関の快適な空間作りの参考にしてみてください。
医療機関の待合室を快適な空間にするには何が必要?
医療機関の待合室を快適な空間にするためには「椅子やソファ」「照明」「本棚や掲示物など」の3つの要素が大切です。
それぞれ解説するので、ぜひ空間作りの参考にしてみてください。
椅子やソファ
椅子やソファがあると立って待たずに済むため、患者さんの満足度がアップします。特に背もたれのあるゆったりとしたものは、長時間座っていても疲れにくくリラックスできるので、医療機関の待合室に適しています。
とはいえ同じ医療機関でも、椅子を設置する目的によって適したタイプは、以下のように異なるものです。場所や目的に応じて、適したものを選ぶのがおすすめです。
- 検査待ちのスペース:多くの患者さんが行き来するため、すぐに立ち上がれるベンチタイプがおすすめ
- 松葉杖や車椅子での来院者が多い場合:松葉杖や車椅子の患者さんが多い場合、つかまり立ちできるよう手すりや背面のあるしっかりとした椅子・ソファがおすすめ
- 子供が多い場合:子供の患者さんが多い場合、高さのあるもの・簡単に移動できるものは危険なので、背が低く重量のあるタイプがおすすめ
- 妊婦の利用者が多い場合:妊婦の患者さんが多い場合、立ち上がりにい体が沈み込む柔らかい椅子ではなく、座面に適度な硬さがあるソファタイプがおすすめ
利用する患者さんのタイプや、設置場所などに応じて、快適に過ごしやすいものを選びましょう。
感染症対策として、アルコールや次亜塩素酸に耐性のある素材だと、メンテナンスしやすくなっています。
照明
明るく落ち着きのある照明を使用すると、快適に過ごしやすくなります。
薄暗く無機質な待合室では、患者さんにとってストレスを感じやすい空間になってしまいます。昼光色の青みがかった光は使用されず、昼白色や温白色、電球色などが使用されるのが一般的です。特にレディースクリニックでは、間接照明により雰囲気を和らげるのが効果的です。
照明の光にこだわったり、窓からの採光を工夫したりして、明るく過ごしやすい空間にしましょう。
本棚や掲示物など
本棚や掲示物などを用意しておくと、患者さんが退屈せずに過ごしやすくなります。本を置いておくことで、待ち時間の暇を潰せるようになります。
しかし最近では新型コロナウイルス感染症拡大を避けるためや、患者さんが触れるものを減らして接触を避けるためなど、感染対策の一環として本棚を設けていない医療機関もあるでしょう。
本棚に代わって、壁に間違い探しのポスターを貼ったり、コラムのような読み物を掲示したりと、掲示物を貼るのがおすすめです。
医療機関の待合室に設置する家具の選び方
患者さんにとっては、診察時間よりも長く過ごすことの多い待合室。できるだけ快適に過ごせるようにすることで、満足度が高まります。
居心地の良い待合室にするため大切な、家具の選び方を解説します。
落ち着いた色合いで統一する
温かみのある色や落ち着いた色で統一して、リラックスして過ごせるようにしましょう。
待合室の家具や内装の色は、患者さんの心理状態に影響するので工夫すべきポイントです。
医療機関といえば「白」が定番カラーでしたが、白は緊張させたり落ち着けなくさせたりする効果があるので、おすすめできません。温かみのあるパステルカラーや、安らぎを与える寒色系を用いましょう。
ちなみにベージュやパープル、ダークブラウンなどは、待ち時間を短く感じさせる効果があります。
使用する色が多いとチグハグな印象になり落ち着かなくなるので、色の心理効果も踏まえて、統一感ある落ち着いた空間に仕上げましょう。
清潔感があるものを選ぶ
清潔感ある待合室だと、信頼して任せられると感じさせやすくなります。
医療機関にとって重要な要素である清潔感。常に掃除を行き届かせるなど、手入れを怠らないのはもちろんですが、掃除しやすい家具を選ぶのも重要です。また青のような、清潔感あるカラーにするのもおすすめです。
明るく白い照明がベター
照明は、明るく白っぽいものがベターです。薄暗い待合室は、居心地が悪く患者さんにストレスを与えかねません。窓から採光できるよう工夫したり、照明を明るくしたりしましょう。
また電球の色によって、過ごしやすさは異なります。昼光色の青みがかった光よりも、昼白色や温白色、電球色などが使用されるのが一般的です。
待合室を快適な空間に仕上げて満足度を高めよう
医療機関の待合室は、患者さんが一番長く過ごす空間です。できるだけ居心地の良い空間にすることで、満足度を高めるようにしましょう。
長時間座っていても疲れにくいソファを選んだり、照明や掲示物などにこだわることが大切です。家具の選び方としては、落ち着いた色合いで統一するのがおすすめです。
患者さんの不安やストレスを少しでも和らげて、リラックスして待ってもらえるような空間にしましょう。
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- 最終更新
- 2022.11.11