疲れないカウンターチェアの高さとは?選び方のポイントとおしゃれな導入事例13選
カウンターチェアは飲食がしやすく、安定して座っていられる高さのものを選びましょう。
カウンターチェアの高さがカウンターにしっかり合っているなら、疲れを感じることなく食事やお茶を楽しむことができます。
この記事では、
- 疲れない高さのカウンターチェアを選ぶためのチェックポイント
- カウンターチェア選びに役立つ寸法の豆知識
- さまざまな高さのカウンターに合わせたイメージ付き導入事例
をご紹介します。
疲れない高さのカウンターチェアを選ぶには?3つのポイントで高さ調節は不要
高さ調節機能がついているカウンターチェアは便利ですが、ラインナップが限定的だったり、機能性のためにデザイン性が犠牲になってたりすることもあります。
高さ調節機能なしでも快適に座れるカウンターチェア選びは、
- 差尺
- クッション性
- 足の置き場所
という3つのポイントに注目しましょう。
ポイント①:カウンターとの差尺は25〜30cmを目安にする
まず注目したいのは、カウンターの高さとチェアの座面の差尺(高さ寸法の差)です。
カウンターチェアの適正な座面高さは、
- 簡単に計算したいなら、カウンター高さから【25〜30cm】を差し引く
- 正確に計算したいなら、カウンター高さから【身長×0.55÷3-2】を差し引く
という計算式で算出できます。
差尺がこの範囲に納まるなら、自然な姿勢で疲れを感じることなくカウンター席を利用することが可能です。
上記の正確な計算方法は、
- 座高は身長の約55%
- 座高の3分の1から約2cm短い寸法差が快適な差尺になる
という考え方で組み立てられています。
たとえば利用者の身長を具体的に想定して正確な計算をしてみると、
- 身長150cmの人に適した差尺…150×0.55÷3-2=25.5cm
- 身長170cmの人に適した差尺…170×0.55÷3-2≒29.2cm
となります。
それで【差尺25〜30cm】の範囲内であれば、幅広い身長・年齢層の利用者が快適にカウンター席を利用できます。
差尺25〜30cmをカウンターの高さごとに当てはめると、
- ローカウンター(高さ約70cm)なら、カウンターチェアの座面高さは40〜45cm程度
- ミドルカウンター(高さ約90cm)なら、カウンターチェアの座面高さは60〜65cm程度
- ハイカウンター(高さ約100cm)なら、カウンターチェアの座面高さは70〜75cm程度
といった、座面高さの適正値の目安がわかります。
ポイント②:座面のクッション性をチェックする
カウンターチェアの適切な高さを正確に判断するには、座面のクッション性も考慮しましょう。
座ってクッションが沈み切った時の高さを「座位基準点」といいます。座位基準点は、
- クッションの厚さや反発性
- 座る人の体重
などの条件に左右されるため、カタログ値から正確に判断することは簡単ではありません。
カウンターとの差尺を考える時には、しっかりしたクッション性を持つ椅子の座位基準点はカタログ値の座面高さから3〜5cm程度は沈む込むことを計算に入れておきましょう。
ポイント③:足の置き場を考える
カウンターチェアの高さを考える時、着席時の足をどこにおくかも検討しましょう。
通常、快適に座れる椅子の高さについては、
- 通常の椅子なら40cm前後(身長の4分の1程度)
- 座面高が45cmを超えるような高い椅子では適切な位置にフットレストのついたもの
を選ぶようにするのがポイントです。
座面高40cm前後であれば、ほとんどの人が深く座って足の裏がしっかりと床面につく安定した楽な姿勢で座っていられます。
座面高が高く地面に足がつかないなら、足を置いておくフットレスト(足を置くためのバーなど)が必要です。この場合、座面からフットレストまで40cmであれば利用しやすくなります。
カタログ値の寸法でカウンターチェアの高さを判断するには?
椅子の寸法はカタログやウェブサイトなどで公開されています。寸法情報に付されたアルファベットの略称は下記の通りです。
- W(Width): 椅子の全幅を表します。座面に加えて背もたれやアームレストも含まれます。
- D(Depth): 椅子の奥行きを表します。座面に加えて背もたれやアームレストも含まれます。
- H(Height): 椅子の全高を表します。背もたれがある場合は、地面から背もたれの頂部までになります。
- SH(Seat Height): 座面の高さを示します。クッションなどの厚みも含まれます。
- FH(Footrest Height):フットレストがある椅子で、その高さを表わします。
- AH(Arm Height): アームレストがある椅子で、その高さを表わします。
例えば、背もたれ付きのカウンターチェアの寸法が“W415×D460×H960(SH730/FH300)”と表記されていれば、
- 幅41.5cm×奥行き46cm(W・D)
- 地上から座面までの高さは73cm(SH)
- 背もたれの高さは座面から23cm(H-SH)
- フットレストから座面までの高さは43cm(SH-FH)
といった情報を読み取ることができます。
椅子の高さを調節する「脚カット」サービスとは?DIYでも可能?
気に入ったデザインのカウンターチェアが見つかったのに、高さがカウンターに合わないということもあります。
そのような場合も家具の脚カットサービスを利用すれば、カウンターチェアをぴったりの高さに加工することができるかもしれません。
利用できる家具の脚カットサービスには、
- 椅子の注文時にメーカーオプションで脚をカットする…約2,000円〜
- すでに購入済みの椅子を家具の組み立て・加工業者に依頼してカットしてもらう…約1万円〜
といった選択肢があります。
メーカーオプションの方が費用は安く、仕上がりの精度は高くなります。
椅子の素材の種類や形状によっては脚カットサービスが利用できない椅子もありますので、希望する場合には事前に確認しておきましょう。
家具の脚カットをDIYで行うのは難易度が非常に高く、失敗するとカウンターチェアが使い物にならなくなってしまうため、お勧めできません。
カウンターの高さに合わせて選べるおしゃれで快適なカウンターチェア導入事例
カウンター席の高さは
- ローカウンター(高さ約70cm前後)
- ミドルカウンター(高さ約95cm前後)
- ハイカウンター(高さ約100cm前後)
という3種類から、店舗の目的や雰囲気に合わせて選ばれています。
ローカウンター(高さ70cm前後)にマッチするカウンターチェア4選
ローカウンターの高さは、一般的なダイニングテーブルやデスクなどに近い70cm程度の設計になっていることが多いです。
ローカウンターに合わせて選べる、高さ40cm程度のカウンターチェアには下記のようなラインナップがあります。
C224A|丸みを帯びたフォルムが魅力のカウンターチェア
C224Aは座面をお尻にフィットするように削り出す座ぐり加工を施し、シンプルながら長時間座っていても疲れにくいデザインになっています。
デザインのベースになっているのは靴職人が作業に使っていた「シューメーカーチェア」。
座面だけでなくフレームをふくめた全体のフォルムが丸みを帯び、親しみやすくかわいらしい雰囲気をもつカウンターチェアです。
座面が低めのC224A(SH:45cm)はローカウンターに、C224AS(SH:70cm)はミドルカウンターやハイカウンターに合わせられます。
C250|木製フレームでノスタルジックな雰囲気を醸し出すカウンターチェア
C250Sは水の雫を連想させる紡錘(つむ)形の足が印象的なカウンターチェア。
ノスタルジックな雰囲気があらゆるインテリア空間に自然に溶け込むようにデザインしました。
クッションよりひと回り大きく設計された座面の木製フレームが、クッションの張り地を摩擦などのダメージから守ります。
座面が低めのC250(SH:45cm)はローカウンターに、C250S(SH:75cm)はミドルカウンターやハイカウンターに合わせられます。
C224-CS|15種のカラフルな張り地から選べるカウンターチェア
C224-CSはシンプルなシューメーカーチェアにカラフルな張り地をあしらったカウンターチェア。
豊かな色彩の張り地は京都のテキスタイルブランド「SOU・SOU」とのコラボレーション。
15種類のユニークで美しいデザインから、お好みのものをお選びいただけます。
座面が低めのC224-CS(SH:45cm)はローカウンターに、C224S-CS(SH:75cm)はミドルカウンターやハイカウンターに合わせられます。
C224B|ビーチ材の質感を存分に味わえるカウンターチェア
C224Bは継ぎ目のないビーチ(ブナ)無垢材の木目の美しさを十分に堪能できるカウンターチェア。
無垢材独特の、時間の経過とともに深まっていく質感を味わうという楽しみもあります。
明るく優しい風合いの木肌、穏やかな木目の流れは、自然派の北欧スタイルやシンプルモダンなインテリア空間によく映えるでしょう。
座面が低めのC224B(SH:45cm)はローカウンターに、C224BS(SH:75cm)はミドルカウンターやハイカウンターに合わせられます。
ミドルカウンター(高さ95cm前後)にマッチするカウンターチェア導入事例5選
ミドルカウンターの高さは、一般的な家庭のキッチンシンクの高さに近い95cm程度の設計となっています。
ミドルカウンターに合わせられるカウンターチェアには下記のようなラインナップがあります。
C210S|木目の美しさが際立つシンプルでベーシックなカウンターチェア
C210Sはシンプルでベーシックなフォルムのカウンターチェア。
背もたれの掘り込みは背あたりを良くするだけでなく、控えめなアクセントともなっています。
シンプルなフォルムゆえにビーチ材の木目の美しさや、光の生み出す陰影による表情の変化を楽しめる一脚です。
C211S|ヨーロッパの伝統的品格を受け継ぐカウンターチェア
C211Sは18世紀のスコットランドのデザイナー、アダム兄弟が生み出した様式「アダムスタイル」をベースにしました。
直線的なフォルムとターニングレッグ(ろくろ加工)がクラシックな品格を生み出します。
ヨーロピアンな雰囲気の、品位と格式が求められるインテリア空間においても存在感を発揮する一脚です。
C263S|ラダーバックのオーソドックスなカウンターチェア
C263Sはハシゴのような背もたれ「ラダーバック」を採用したカウンターチェア。
素朴かつオーソドックスなフォルムで、あらゆるインテリアにマッチする一脚です。
C320S|スチール製フレームのシャープで軽妙なカウンターチェア
C320Sは極細のスチール製フレームにビーチ材の座面を組み合わせた、シャープなフォルムのカウンターチェア。
スチール製のフレームが冷たく・硬いイメージに偏りすぎないよう、伝統的なウインザーチェアのフォルムを参考に、モダンなインテリアに合うようにデザインしました。
C321AS|リサイクル材を活用したビンテージ感のあるカウンターチェア
C321ASに使われているスチールと木材にはどちらもリサイクル素材を採用しています。
単に環境に配慮するだけでなく、古材の質感がビンテージ感のあるインテリアだけでなく、モダンなインテリア空間にもマッチするようシャープなフォルムに仕上げました。
ハイカウンター(高さ100〜105cm)にマッチするカウンターチェア導入事例4選
ハイカウンターの高さは、100〜105cm程度に設計されています。本格的なバーやインバウンド需要を見込んだ飲食店などで採用される高さです。
ハイカウンターに合わせられるカウンターチェアには下記のようなラインナップがあります。
C311S|長時間でもリラックスして座っていられるカウンターチェア
C311はスチール製の極細フレームと十分な厚みを持つモールドウレタンのクッションを組み合わせたアームチェア。
座面には軟質、背もたれには硬質と種類の異なるモールドウレタンを使い分け、効率的に体圧を支えるため、長時間座っていても疲れを感じにくくなっています。
クッションには耐久性の高い素材を採用し、分厚くてもヘタリにくいのも嬉しい特徴です。
C206S|オーソドックスでコーディネートしやすいカウンターチェア
C206Sはオーク材の明るい色合いとやさしい質感が映えるカウンターチェアチェア。
カフェ・レストランからパーソナルなインテリア空間まで、さまざまなシーンでお使いいただけるオーソドックスなデザインに仕上げました。
オーク材は硬度が高く傷に強いのも大きな特徴の一つ。多くの人が利用する場所での長期的な使用にも十分な耐久性を発揮します。
W075S|体のラインに合わせたクッションが心地よいカウンターチェア
W075Sはシンプルなデザインながら、体のラインに合うよう計算された座面・背もたれのクッションでワンランク上の座り心地をご提供します。
4色のカラーバリエーションで、幅広いコーディネートをお楽しみいただけます。
W002SB|英国のアンティーク家具のような雰囲気を持つカウンターチェア
W002SBは滑らかにブラッシュアップされたビーチ材フレームと、レザーの座面・背もたれがクールなカウンターチェアです。
張り地をボタンで留める「チェスターフィールド」は、英国のアンティーク家具をイメージさせます。
クラシックな雰囲気が重んじられるタイムレスなインテリア空間でも、存在感を発揮できる一脚です。
まとめ
カウンターチェアを選ぶ時なら、高さが適切かどうかをよくチェックするようにしましょう。
カウンター高さとの兼ね合いやクッション性などを検討すれば、適切な高さのカウンターチェアを見つけられるでしょう。
カウンター高さにぴったりあった椅子を選べば、カウンター席を利用する人に長く快適に楽しんでもらうことができます。
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- 最終更新
- 2024.10.10