評判のよい飲食店の椅子の選び方!5つのポイントとおしゃれな導入事例で解説
飲食店の椅子選びはデザイン性以外にも検討すべき要素が多く、個人用の椅子を選ぶ時とは異なる難しさを感じられるかもしれません。
椅子を選ぶ際の視野を広げ、椅子選びが飲食店の評判や経営にどのように関わっているかを整理してみると、椅子選びはよりシンプルで楽しいものになります。
この記事で、下記の情報をチェックしておきましょう。
- 椅子選びで最初に整理しておきたい基本な情報
- 導入する椅子を検討する時の4つのチェックポイント
- 業務用家具のリースを利用するメリット
後半では飲食店に使えるおしゃれな椅子のおしゃれなイメージ付き導入事例もご紹介します。
飲食店の椅子選び|長く愛される人気のお店にするには?
こだわりのメニューとお客さまにとって満足度の高いサービスを提供する飲食店が、必ずしも長続きするというわけではありません。
評判が良く、長く愛される飲食店にするには、下記の2つの要素が大切になります。
- リピート率を上げること
- 十分な利益を安定的に生み出せること
飲食店の椅子選びは、この「リピート率」「利益率」の両方に深く関係する大切な要素です。
飲食店の椅子を選ぶ前に、下記のような要素を明確にしておきましょう。
- 客席1席に使える面積
- 客単価や回転率の目標から割り出される利用客の滞在時間
- ターゲットとなる客層
これらの要素がどのように椅子選びに関係するか、さらに下記の点を確認しておきましょう。
評判の良い飲食店のためのおしゃれな椅子の選び方|注目ポイントはこの5つ
評判の良い飲食店のため椅子は、下記の5つのポイントに注目して選ぶことができます。
- 飲食に適した寸法
- 背もたれや肘掛けの有無
- デザイン性と素材
- 耐用年数
- サステナビリティ
それぞれのポイントをさらに詳しく理解しておきましょう。
飲食店の椅子の選び方①:テーブル・カウンター高さに合わせて選ぶ
椅子を選ぶ際には、テーブル高さと椅子の座面の寸法差=「差尺」に注目しましょう。
飲食店の客席に適した差尺は下記の通りです。
- テーブル席・カウンター席…25〜30cm程度
- ラウンジ・ロビー席…15〜20cm程度
一般的テーブル席は高さ約70cmで、差尺を差し引いて椅子の高さは40〜45cm、カウンター席は高さ100cm程度のことが多く、椅子の高さは70〜75cm程度になります。
テーブル・カウンター席では膝を天板の下に収めて飲食しますが、ロビー・ラウンジ席では膝をテーブルの下に収めない計画にすることもできます。
ただし、ラウンジ・ロビー席はゆっくりと食事をするにはやや不便で、コーヒーやお酒とフィンガーフードなどの軽食の利用が想定されます。
飲食店の椅子の選び方②:背もたれ・肘掛けの有無で選ぶ
肘掛けの有無で椅子の使用感は下記のような違いが生じます。
- 肘掛け・背もたれ付き…長時間ゆったり座れる。客単価が高い飲食店、面積も広めに確保できる飲食店向き
- 背もたれのみ…長時間安定して座れる。客単価・回転率が平均的な飲食店向き
- 肘掛け・背もたれなし…短時間の使用に向き、面積あたりの客席数を増やせる。回転率を高めたいスピーディな飲食店向き
飲食店として目指す売り上げやコンセプトなどに応じ、適切に判断しましょう。
また、椅子に複数のバリエーションを設けてさまざまなニーズに応えられるようにすることもできるかもしれません。
飲食店の椅子の選び方③:デザイン性と素材で選ぶ
飲食店のインテリアのコンセプトにマッチするデザインの椅子を選ぶには、素材に注目してみましょう。
素材とデザイン性に関する下記のような関係を覚えておけば、適切なデザインの椅子を見つけやすくなります。
- ビーチ材・ブナ材…主張の強くない木目・明るい木肌が特徴で北欧風や和モダン、さらには高級感のあるインテリアなどに幅広く使用できる。
- 古材…ビンテージ感がサステナビリティを感じさせる定番の素材。レザーを使用した家具やコンクリート打ち放しなど無機質なインテリアとも相性が良い
- スチール…クールで落ち着いた大人のための空間によく似合う素材。バーやカフェなどのインテリアに合わせやすい
これらはもちろん代表例の一部に過ぎません。
素材とデザインの関係に関する知見を深めていけば、より高度な椅子選びを楽しめるようになるでしょう。
飲食店の椅子の選び方④:耐用年数やサステナビリティで選ぶ
飲食店の椅子を選ぶ際には耐用年数にも注目しましょう。
耐用年数とは椅子の国税庁の省令によって下記のように規定されています。
- 木製の椅子の耐用年数…8年
- 金属製の椅子の耐用年数…15年
上記の耐用年数とは税の申告に必要な資産の償却計算に使用される指標であり、“椅子が壊れずに使える期間”と保証されているわけではありません。
飲食店のように体重や体型の異なる不特定多数の人が利用する椅子は、十分な耐久性が特に必要です。
下記のような選び方ができます。
- 木材ならオーク材やビーチ材など十分な強度が期待できる樹種の椅子
- 金属製の椅子なら重要な接合部はリベット接合ではなく溶接としている椅子
- 金属製の場合、適切な被覆塗装がされてサビなどで腐食しない椅子
- 張り地は十分な耐摩耗性のあるファブリックを使用し、レザーなら本革を使用した椅子
素材や構造の強度に注目すれば、長期間の使用に十分耐える頑丈な椅子を選びやすくなるでしょう。
飲食店の椅子の選び方⑤:サステナビリティで選ぶ
飲食店のSDGsへの取り組みは、下記のような理由によって長く愛される飲食店への成長につながります。
- 顧客・地域社会との信頼関係:環境へ配慮する姿勢がお客さまからの共感・支持につながる
- 従業員エンゲージメント(仕事への積極的な関わりにつながる充足感)の向上:社会や環境に貢献しているという意識が、従業員のモチベーションにつながる
- 企業価値の向上:CSR(Corporate Social Responsibility=企業の社会的責任)を果たす会社として投資者・協業先などからの信頼につながる
企業としてのSDGsやサステナビリティのためには、包括的な取り組みが必要です。
それにはプラスチックゴミや食品ロスの削減、省エネ対策などに加えて「サステナビリティを意識した家具選び」を含められるでしょう。
たとえば、下記のような家具は環境的なサステナビリティへの貢献につながります。
- アップサイクル素材(新たな価値を加える創造的なリサイクル)を使用した家具
- グリーン購入法適合商品(生産や調達の段階から環境に配慮していることが認められる商品)
選択可能な場合には、サステナビリティに関する上記のような付加価値を持つ椅子を検討してみましょう。
飲食店の椅子の初期費用を抑え、勘定項目までシンプルになる導入方法とは?
飲食店の新規オープンや大々的なリニューアルを進める中で、下記のような問題が生じることもあります。
- 初期投資額が予算オーバーになる
- 勘定項目や減価償却など、家具の設備投資に使った金額の申告・管理が難しい
このような問題のスムーズな解決のためには「家具をリースする」という選択も可能です。
飲食店の家具リースには、下記のようなメリットがあります。
- 初期投資額を抑えられる
- クオリティやデザインに妥協せず、こだわりの家具を導入しやすくなる
- 固定資産管理がシンプルになる
- 家具に動産保険がかかっているプランも選べる(※提供する会社によって異なります)
業務用の家具購入に関する勘定項目や減価償却の管理・申告は煩雑です。
家具リースの月額・年額料金は「賃借料」として勘定するだけでよく、管理はとてもシンプルになります。
カジュアルでおしゃれな飲食店向けの椅子5選|カフェやレストランなどにおすすめ
比較的カジュアルなカフェやレストランでは、テイストやコンセプトに合わせて、親しみやすいデザインで十分な耐久性持つ椅子がおすすめです。
幅広い層のお客さまに愛され、取り入れやすく扱いやすい椅子を下記にご紹介します。
C229|包み込むような柔らかい座り心地のシェルチェア
C229は体をしっかり包み込んでくれそうな丸みを帯びたフォルムが特徴のシェルチェア。
適度に沈み込む硬質モールドウレタンが、ホールド感のあある上質な憩いを提供します。
大切なお客さまにゆっくりと食事やコーヒーなどを楽しんでほしいなら、このような椅子が活躍します。
C210|ビーチ材の木目を楽しめるオーソドックスなフォルムの椅子
C210は奇を衒(てら)わない、オーソドックスな椅子。基本に忠実なフォルムの中でビーチ材の美しい木目が引き立ちます。
背もたれには背中のカーブに合わせた彫り込みが施され、座る時の背あたりが良くなっています。
どんな雰囲気の飲食店にも溶けこみやすい、素直なデザインの一脚です。
C305A|シャープで都会的なオーク材のアームレスチェア
C305Aは座面・背もたれにオーク突板を採用し、細めのスチールパイプでシャープなフォルムに仕上げました。
見た目にも軽やかででナチュラルな雰囲気のこの椅子なら、滞在時間が短くても少し長めでも楽しく過ごしてもらえます。
コンパクトで軽量なので、若い世代をターゲットに見据えた都市型の飲食店などに導入しやすい一脚です。
C206|世代や性別を問わず誰からも愛される椅子
C206はオースドックスなフォルムとオーク材の美しさで、誰からも愛されるポピュラーな雰囲気に仕上げました。
オーク材のフレームは頑丈さも十分です。
あらゆるスタイルのカフェ・レストランのインテリアに自然に溶け込みます。
C263|カジュアルでありながら気品も備えたラダーバックチェア
C263はアームレスチェアの一つのスタンダードとも言えるラダーバックチェア。
ラダーバックチェアの原型はスコットランドにあり、基本型の歴史は100年以上にもなります。
あらゆる形態の飲食店でオールマイティな活用が可能です。
和風なインテリアにも溶け込む飲食店向けの椅子5選|和食店・料亭などにおすすめ
和風なインテリアの中では、個性や主張が強くなくさらりとした雰囲気でお店の空気感に溶け込むような椅子がおすすめです。
日本的な侘び寂びによく似合うモダンな椅子を下記にご紹介します。
W008|京町屋の格子造りを取り入れたビーチ材の椅子
W008は足元から背もたれまで伸びた格子状のパーツが特徴的な一脚。
このデザインの参考にしたのは京町屋の格子造り。実際の格子格子造りがそうであるようにW008の背もたれ・肘掛けも風や視線を適度に通し、適度に遮ります。
和の伝統をモダンに引き継ぐ一脚で、和食レストランから料亭まで幅広くお使いいただけます。
W094|控えめな存在感が魅力のビーチ材のアームレスチェア
W094はシンプルなフォルムで存在感を適度に抑えたビーチ材の椅子。有機的な曲線で仕上げれられた背もたれに、ビーチ材の美しい木目が浮かび上がります。
シンプルでありながら既視感のないデザインで、喧騒から距離を置いた静けさの感じられるインテリアによく調和します。
W026C|座面を少し高めに設定したモダンなアームレスチェア
W026Cはビーチ材を使用したヨーロッパ的モダニズムが感じられるアームレスチェア。
座面高さが46.5cmとやや高めなのもこの椅子の特徴です。
スタッキングが可能で、限られたスペースに多数収納することもできます。
板座タイプとクッション付きタイプの2種類をご用意しています。
W073|上品かつシンプルなビーチ材アームレスチェア
W073は上品かつ直線的なフォルムのアームレスチェア。穏やかな表情と快適な座り心地で、洋の東西を問わずコーディネートに取り入れやすい一脚です。
背面のフレームとクッションの上端をずらしたデザインは程よいアクセントになると同時に、移動の際の取手にもなります。
最大3台までスタッキングでき、小規模店舗から家具移動の多い大型ホールまで様々な使用シーンに対応可能です。
W003|厚みのあるクッションでゆったり座れるアームチェア
W003は座面・背もたれの両面にしっかりとした厚みのあるクッションを配置したアームチェア。
直線的なフォルムからは凛とした雰囲気が漂います。
品格のあるインテリア空間にも十分に対応する一脚です。
ハイグレードで格式のある飲食店向けの椅子5選|バーや高級店、ホテルなどにおすすめ
高級感のあるお店では、ハイクオリティな料理に引けを取らない椅子を厳選しましょう。
お店のコンセプトによっては、飲食だけでなく結婚式や祝賀会での使用も想定しておくとよいかもしれません。
十分な品格を持ちつつ大袈裟にならない、高級店向けの椅子を下記にご紹介します。
W121A|18世紀のネオクラシックを現代風にアレンジした椅子
W121はヨーロッパの貴族・王統における伝統的な品格を漂わせるネオクラシックなアームチェア。
デザインの根幹にあるのは18世紀のフランスの「ルイ16世期様式」。この様式では優雅さ繊細さを残しつつ、装飾性が適度に抑えられているのが特徴です。
高級なレストランだけでなく、結婚式のような喜ばしい祭典の場のインテリアとしてもニーズにも応えられる品格をもつ一脚です。
W012|親しみやすさと品格を併せ持つスマートなアームチェア
W012は繊細でエレガントなフォルムに仕上げられたアームチェア。ビーチ材のフレームは細くなめらかに、軽やかで清々しさを感じられるデザインに仕立てました。
フレームのカラー展開は4色、そして複数のデザインから選べる張り地の組み合わせによる豊富なバリエーションをご用意。
あらゆるインテリア空間に調和するカラーコーディネートを可能おにします。
W075|やや高めの背もたれに体をしっかり預けられるアームレスチェア
W075は46cmの高さの座面からさらに上方に40cmと、やや高めに設計した背もたれが特徴のアームレスチェアです。
背もたれは背中のカーブに合わせた曲線的なデザインとなっており、肘掛けがなくてもしっかりと体圧を預けてゆっくり座ることができます。
W007|高品位なミニマリズムを感じさせるアームチェア
W007は高品位ながらミニマリズムを感じさせるアームレスチェア。
装飾性を廃したフォルムからは潔い清冽さが感じられます。主役である料理をより集中して味わってほしいなら、こんな椅子が適しているかもしれません。
W116A|クラシックな風格をもつアームチェア
W116Aはシンプルでありながらクラシカルな風格をまとったアームチェア。
レストランでの食事を少し非日常的なエクスペリエンスとして演出したいなら、こんな椅子が向いています。
格式に偏り過ぎずカジュアルに解釈することも可能なデザインで、肩肘を貼らずに料理やトークをゆっくり楽しむのにちょうど良い一脚です。
まとめ
飲食店の椅子選びは、お客さまにとって使いやすく店の中で窮屈さを感じず、十分な耐久性を持つ、インテリアの雰囲気によく似合うものを選びましょう。
椅子の導入の際には業務用家具のリースサービスも賢明な選択肢の一つです。
賢く選ばれた飲食店の椅子は、長く愛される評判の良いお店づくりに役立ちます。
- 最終更新
- 2024.03.29