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ビーチ材(ブナ材)とは?魅力的な3つの特徴と経年劣化など気になるポイントを解説

 

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木材の樹種に注目すると、より踏み込んだ高度な家具選びを楽しめるようになります。

たとえばビーチ材は北欧でふるくからインテリアに活用されてきた木です。この素材をインテリアにどのように活かす知識とアイデアをチェックしておきましょう。

この記事では、木材の中でも安定した人気を誇るビーチ材について、

  • ビーチ材とはどんな素材か
  • ビーチ材の3つの大きな特徴
  • ビーチ材のデメリットから考える家具選びの注意点
  • ビーチ材を使用したおしゃれな家具の導入事例

などについて、役立つ情報をご提供します。

ビーチ材とは?北欧インテリアに愛用される優れた素材

ビーチは日本語では「ブナ(橅)」。ブナはブナ科ブナ属の落葉性広葉樹で、日本では北海道から九州まで広く分布しています。

日本国内でブナ林と言えば青森県と秋田県にまたがる世界自然遺産「白神山地」が最も有名ですが、こちらは保護されるべき原生林です。材木としてのブナは主に長野県木曽地域や岐阜県飛騨地域などで生産されています。

ブナを漢字で“木へん”に“無”と書くのは、かつて材木として役に立たない木材とみなされていたからだと言われていますが、現在では、

  • 家具
  • おもちゃ
  • キッチン用具(カッティングボードやフライパンの柄など)
  • 楽器(鍵盤やドラムスティックなど)

とさまざまなシーンでビーチ材が活用されています。

ビーチ材とブナ材は同じもの?

「ビーチ材」と「ブナ材」は単に英語・日本語の違いというわけではありません。

家具のカタログなどに「ブナ材」と表記されている場合は

  • シロブナ(Fagus crenata)
  • イヌブナ(Fagus japonica)

などの国産材が使用されている可能性が考えられます。

それに対して「ビーチ材」と表記されているなら、

  • アメリカブナ(Fagus grandiflora)
  • ヨーロピアンビーチ(Fagus sylvatica)

など、北米・ヨーロッパ産の木材が使用されているかもしれません。

とはいえ、ビーチ材・ブナ材の外観・性質は非常に似通っていて区別がつきにくいため、同じものと考えても大きな問題はありません。

ビーチ材が家具材として魅力的といえる3つの特徴

ビーチ材は家具に使われる木材として安定した人気を誇ります。

巨匠と呼ばれる近現代のインテリアデザイナーたちも自らのプロダクトに好んでビーチ材を採用してきました。

ビーチ材は特に、

  • 北欧
  • ミッドセンチュリーモダン

などのインテリアスタイルと相性が良いですが、どんなインテリアの中でも映え、取り入れやすい素材と言えるでしょう。

ビーチ材の高い人気は、おもに次のような3つの特徴に支えられています。

  • 色味と木肌
  • 曲げ加工のしやすさ
  • 耐久性と経年変化

ひとつずつご説明していきましょう。

特徴①:色味と木肌|インテリアを明るくする美しさ

ビーチ材の質感では、

  • 淡いピンク〜黄色味を帯びた乳白色のやさしい色合い
  • 階調がなめらかで落ち着きのある木目
  • 癒しを感じるスムーズな肌触り

などが大きな魅力となっています。

自然素材であるビーチ材は、木目や色合いは均一ではありませんが、

  • 波打つような木目の流れ
  • 一枚の無垢材の中に現れる色の濃淡の変化
  • 黒スジや虎斑(とらふ)

など、自然環境が生み出すさまざまなバリエーションを楽しみましょう。

ビーチ材を使用した家具には、

  • 気分をリラックスさせる穏やかな明るさ
  • 差し込む陽の光や観葉植物などと美しく調和するナチュラルさ

が感じられるインテリア空間を作り出すポテンシャルがあります。

暮らしを穏やかで楽しいものにする北欧インテリアには、まさになくてはならない素材であると言えるでしょう。

特徴②:曲げ加工のしやすさ|無垢材でもユニークなフォルムの家具になる

ビーチ材のさらなる別の特徴は、硬さとしなやかさの優れたバランスです。

ビーチ材は曲げ加工がしやすく、スネアドラムのシェル材(胴体部分)としても使用されるほどよく曲がります。

この特徴により、たとえば

  • 椅子の背もたれの体のラインに寄り添うカーブ
  • 独創的なデザインを作り上げる曲線

などをビーチ無垢材で形成することが可能になります。

曲げ加工はミッドセンチュリー家具の一つの特徴ですが、ミッドセンチュリー家具の多くは合板を曲げ加工して作られています。

特徴③:耐久性と経年変化|経年劣化せず、時間と共に深まる質感

広葉樹であるビーチは「ハードウッド」の一種で、針葉樹に比べて高い耐久性をもっています。

特にビーチ材の耐久性が高いのは、

  • 広葉樹であり細胞の密度が高い
  • 広葉樹は自らの重さを支えるための木部繊維が発達している
  • 豪雪地帯でも数十メートルに生長するビーチ(ブナ)は、積雪の重さに耐えうる構造が発達している

などの理由によるものと考えられます。

また木材は、鉄やコンクリートとは異なり時間の経過と共に強度を増していく素材です。

特にビーチ材は経年による強度の上昇傾向がはっきりしていて、経年劣化、つまり素材が徐々に弱く、脆くなってしまうことを心配する必要はありません。

ビーチ材は見た目の経年変化が少ない樹種ではありますが、時間の経過と共にピンク味が消え、黄色味を帯びていく傾向が見られます。

長い時間の流れの中で強さと深みを増していくビーチ材家具は、愛着をもって長く使用するのにうってつけなのです。

デメリットから考える、ビーチ材の賢い選び方・使い方

ビーチ材にはデメリットもありますが、選び方や使い方に注意すればデメリットを避けることは可能です。

ビーチ材を選ぶ時には、下記の点を覚えておきましょう。

デメリット①:腐食・変形することがある|信頼できるメーカーの製品を選ぼう

ビーチ材を強くて安定した木材にするためにとても大切なのが「乾燥」の工程です。

ビーチは生木の状態では大量の水分を含んでいるため、乾燥が不十分だと、

  • 腐りやすい
  • ねじれや狂いなどの変形が起きやすい
  • 虫害が発生しやすい

などの弱点が残ってしまいます。

ビーチ材は乾燥方法、乾燥期間、伐採時期などを適切に計画・管理しなければ十分な強度を持つ木材にならないのです。

このような管理が行き届いている、信頼できるメーカーの製品を選ぶようにしましょう。

デメリット②:割れやすい|DIYや建築資材としての使用には要注意

ビーチ材は加工しやすい素材ですが、加工時の取り扱いには注意が必要です。

たとえば、加工時に

  • 切断・孔あけの時など、工具との摩擦で黒く焦げる
  • 釘打ちの際に割れる

などの問題が生じることがあります。

このような性質から、ビーチ材はDIYで家具を作ったり建築資材として使ったりするという目的にはあまり向いていないかもしれません。

ビーチ材のおしゃれな椅子の導入事例5選|社員食堂やレストランなどにおすすめ

耐久性の高いビーチ材は、椅子のフレームに適した素材です。

頑丈でおしゃれなビーチ材の椅子には、ぜひお勧めしたい下記のようなラインナップがあります。

C284|角のないフレンドリーなデザインのビーチ材の椅子

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C284はフレームにビーチ材の丸棒を採用したどこにも角のないデザインの椅子。やわらかさや可愛らしさを感じるフォルムが特徴的です。

ビーチ材の質感が生きた安心感のあるデザインで、どんなインテイリアにもすんなりと溶け込みます。

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C268|曲げ加工を活かしたビーチ材のウィンザーチェア

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C268は17世紀ごろイギリスで考案された「ウィンザーチェア」をモダンにアレンジしたもの。ウィンザーチェアはこの普遍的なデザイン性で現代に至るまで人々の暮らしに寄り添う民芸品として庶民に愛されてきました。

背もたれ部分のフレーム部分にはビーチ材の曲げ加工のしやすさが活かされています。

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C291|自然の温もりを感じさせるビーチ材アームチェア

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C291はどの方向から見てもビーチ材の木目の美しさがたのしめるアームチェアです。

特に背もたれのクッションを支えるボードはビーチ材の味わい深い木目が際立ちます。

そしてアーム部分のビーチ材のなめらかな手触りもこの椅子の魅力のひとつ。

背もたれ・座面共に体のラインに合わせて緩やかにカーブしており、しっかりと体を支えられる安定感のある座り心地を楽しめる一脚です。

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W094|控えめなデザインが魅力のビーチ材の椅子

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W094はシンプルなフォルムで存在感を適度に抑えたビーチ材の椅子。曲げ加工されたビーチ材の背もられが体圧を優しく支えてくれます。

たくさん並べても圧迫感のないデザインで、フードコートや社員食堂などの広い空間でも導入しやすい一脚です。

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W093|ミニマルなデザインの中でビーチ材の木目が映える椅子

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W093はミニマルなフォルムの中でビーチ材の美しさが映えるデザインとなっています。

構成・形状はシンプルながら、広めに設計された座面・背もたれのクッションが快適な座り心地を提供します。

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ビーチ材のおしゃれなスツールの導入事例5選|カフェやバーなどにおすすめ

ビーチ材を使えば、シンプルな構造のスツール、ハイスツールも十分な安定感のあるものになります。

スマートで機能的なビーチ材のスツールには、ぜひお勧めしたい下記のようなラインナップがあります。

C224S-CS|ビーチ材×SOU・SOUデザインのハイスツール

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C224S-CSはシンプルなシューメーカーチェアにカラフルな張り地をあしらったカウンターチェア。

京都のテキスタイルブランド「SOU・SOU」とのコラボレーションで生まれた独創的な張り地とビーチ材のフレームの組み合わせで、インテリアにキュートな遊び心が加わります。

15種類のユニークで美しいデザインから、お好みのものをお選びいただけます。

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C250A|丸みにビーチ材の木目の美しさが映えるかわいいスツール

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C250Aはぽってりとした丸みを帯びたフォルムで、今にも動き出しそうなかわいいキャラクター性をもつスツール。

なめらかに削り出された曲面には、ビーチ材のユニークな木目が浮かび上がり、デザインにナチュラルな美しさを添えます。

木枠の中にクッションを収めることで座面の張り地は擦り切れから守られ、修理なしでも長く愛用できるようになっています。

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C286|ポップで独創的なキューブ型フォルムのビーチ材スツール

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C286は独特のキューブ型フォルムに加えて、ビーチ材と張り地という質感のコントラストが印象的なスツールです。

木製部分と張り地部分を反転したバリエーションも加えて、複数台でのコーディネートを楽しめる一脚です。

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C276|いろんな場所に置きたくなるオーソドックスなビーチ材スツール

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C276はオーソドックスなフォルムの中に、生活道具としての椅子の美しさが際立つスツールです。

座面は十分なクッション性に加えて、中心をゆるやかにくぼませ、座った時により安定したホールド感が感じられるようにデザインされています。

北欧やナチュラルモダンテイストに加えて、さまざまな方向性のインテリア空間のコーディネートを引き立てる一脚です。

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ビーチ材のおしゃれなソファの導入事例5選|ラウンジや待合室などにおすすめ

フレームや脚部、アームなどにビーチ材を使うと、ソファはデザイン的にも機能的にも優れたバランス感覚をもつものになります。

おしゃれで快適なビーチ材のソファには、ぜひお勧めしたい下記のようなラインナップがあります。

C401-2|快適なクッション性の2人掛けソファ

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C401-2はメインフレームにはしっかりとしたタイプ、座面にはもっちりとした柔らかみのあるタイプと、2種類のクッション性を使い分けて座り心地の快適さを追求した2人掛けソファ。

全体にシンプルな統一感を持つデザインで、モダンなデザインのラウンジやカフェなどには特によく調和します。

ほぼ全面に張り地を巡らせてありますが、脚部にはビーチ材を採用。細部にも気を抜かない一台です。

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C431-3|ターニングレッグ(ろくろ加工)の脚線美が映えるソファ

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C431-3は技巧を凝らしたターニングレッグ(ろくろ加工の脚部)の脚線がアンティークな美しさを感じさせる3人がけソファ。

文化や時代の垣根を感じさせない普遍的なデザインで、高い品格が求められる場所からカジュアルな場所まで、さまざまなインテリア空間の主役として配置できる一台です。

厚みのある躯体でありながら、ビーチ材の軽やかな質感によって全体を重厚になりすぎないよう絶妙な均衡が図られています。

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C438-2|ビーチ材でネオクラシックを軽やかに体現する2人掛けソファ

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C438は、クラシックなデザイン様式の中での定番であるターニングレッグ(ろくろ加工の脚部)を、モダンなパターンにアレンジしたネオクラシックな佇まいのソファです。

控えめな装飾性と共に格子状に組み上げられたビーチ材の背もたれは、視覚的にも涼しげで、通り抜ける風や光を感じられるデザインとなっています。

アームを無くすことでアプローチがよく、ロビーやラウンジなどでも多くの利用者に快適な使用感とさりげない存在感を楽しんでいただけます。

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C451-3|ビーチ材で自然とモダニズムを結びつけるソファ

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C451-3はシンプルで直線的なフォルムが印象的な3人掛けソファ。

1.8mを超える幅広いスパン、そしてそこに座る人の荷重を支える継ぎ目のない無垢材からは、ビーチ材の質実剛健さがそこはかとなく感じられます。

モダニズム建築に代表されるような合理性・機能性を感じられる空間とも調和しつつ、人々に安らぎや憩いを提供できる一台です。

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F012-2|大空間を悠々と楽しめるソファ

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F012はゆったりとした余裕のある大空間を贅沢に楽しめるソファ。

装飾性は抑えられていますが、大胆さを感じるメインフレームとクッションに計画的に施されたステッチからは、視覚的なリズムと安定感が感じられます。

同シリーズの3人掛け、1人掛けソファなどと合わせて、広々としたスペースに悠々と配置したい一台です。

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まとめ

ビーチ材の優れた特徴をいくつか理解しておくだけで、家具選びはより楽しくなり、より的確なインテリアコーディネートも可能になります。

ビーチ材の美しさ、強度、加工しやすさは家具にとって非常に優れた利点です。

家具を選ぶときにはビーチ材の利点を大いに活用し、ワンランク上のインテリアコーディネートを楽しみましょう。

 


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最終更新
2024.10.10

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