ダイニングチェアとしても活躍するウィンザーチェアとは?種類や特徴を紹介
長年愛され今でも根強いファンが多いウィンザーチェア。背面の形状が特徴的で、他のインテリアとの調和・空間とのバランスを考えると、物件への導入に踏み切れない設計担当者もいるかもしれません。
実はウィンザーチェアは、どんな空間にも合わせられる万能アイテムです。
この記事では以下のことを紹介します。
・ウィンザーチェアの種類
・ウィンザーチェアの特徴
この記事を通してウィンザーチェアの詳細・どんな空間にも調和するということを知り、物件への導入の足がかりとなるでしょう。
ウィンザーチェアを上手に取り入れることで、シンプルかつオリジナリティのある空間を創れるでしょう。
ウィンザーチェアとは
ウィンザーチェアは17世紀後半にイギリスの地方でカントリーチェア(民芸椅子)として誕生しました。
庶民がつくり出した椅子がその後上流階級に広がっていった、ヨーロッパの家具づくりの歴史の中でも珍しい経歴を持つ椅子です。
ウィンザーチェア研究家であるアイヴァン・スパークスは、シンプルで壊れにくいことがメリットのウィンザーチェアを「厚い木製の座面を基盤として、椅子の脚、背棒などが直接座面に接合された椅子である」と定義付けしました。
ウィンザーチェアの種類
ウィンザーチェアには、形状の異なるいくつかのタイプがあり、中でも代表的な2種類についてそれぞれ特徴を解説します。
ボウバックチェア
曲げ木の背枠が背棒を取り囲むようなデザインのボウバックチェア。
背のデザインが弓(ボウ)のように見えることからボウバックチェアと呼ばれています。
座ぐり加工が施された座面が一般的で、背面を形成するスポークには円柱形や紡錘形などが用いられ、装飾性を持ったデザインが特徴です。
コムバックチェア
笠木から背棒が座面に伸びるシンプルなデザインのコムバックチェア。
特徴的な背のデザインが櫛(コム)のように見えることからコムバックと呼ばれています。
またコムバックチェアは、ウィンザーチェアの中で最も古い形といわれています。
コムバックに似た「ファンバックチェア」は、コムバックから派生したもので、背棒が座面から笠木に向かって扇(ファン)のように広がったデザインのチェアです。
ウィンザーチェアの特徴
ウィンザーチェアにはどのような特徴があるのでしょうか。特徴を2つご紹介します。
ナチュラルから北欧風まででどんなテイストにも合う
無垢材を加工し製造されるのが一般的なウィンザーチェアは、素朴な木の風合いが特徴的で、丁寧な背面の曲げ木加工・各パーツへの徹底した研磨処理が施されており、手触りは優しく、天然素材ならではの温もりを感じられるアイテムです。
カントリー・ナチュラル・北欧風などどんなテイストの空間にも合わせやすく、ウィンザーチェアを配置することで、空間全体を温かみのある印象に仕上げられます。
ブラック・ダークブラウンなど濃い色味のウィンザーチェアは、モダンテイストやアンティークテイストの空間にも馴染むでしょう。
色味・素材を他のインテリアと合わせると、統一感がさらにアップします。
空間に圧迫感を与えない
飲食店での食事用の椅子・バーカウンターの椅子などとして使われることが多いウィンザーチェアは、インテリアのアクセントとしても活躍します。
空間の空きスペースなどに配置し、椅子としてだけでなく洋書・インテリア小物などを置くディスプレイ収納としても活用できます。
椅子全体の形状・シルエットがシンプルで背面が空いていることもあり、空間に圧迫感を与えることもありません。空間に馴染むため、雰囲気を壊すことなく違和感を感じることもないでしょう。
ウィンザーチェアは、おしゃれな空間を彩るインテリアアイテムとして活躍するのです。
おすすめのウィンザーチェア
●NINA(ニーナ)C254
車輪(ホイール)をモチーフとした透かし彫りの背板が特徴的
●LISA(リザ)C268
丸みを帯びたフォルムとまっすぐ伸びたスポークが印象的
●LILLYリリー(C203 / C203S)
クラシカルながらもどこか洗練された印象を感じさせるファンバックタイプ。
ハイバック、アームチェア、スタンドチェアなどのラインナップにカラーは6種から選べます。
●CROCE(クローチェ)C205
ウィンザーチェアの一種であるこのエックスバックチェア
ウィンザーチェアのまとめ
ウィンザーチェアは形状にオリジナリティがあるものの、テイスト・素材感など一般家庭から飲食店、ホテルなど場所を選ばず取り入れられると同時に、どんなテイストの空間にも合わせられる万能アイテムです。
また椅子としての用途だけでなく、ディスプレイなど様々な用途に使えるウィンザーチェアは、インテリア性の高いアイテムともいえます。
他のインテリアと素材・色味を合わせるなど「統一感」を意識して導入を検討することで、調和のとれたオリジナリティのある空間創りができるでしょう。
- 最終更新
- 2023.04.30